日本の森、モリのニッポン紀行

2020年12月6日からnote版「日本の森、モリのニッポン紀行」(https://note.com/samsil_life)に引っ越しました。

【近江國】高嶋郡・小野神社。

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近江国、即ち滋賀県は名古屋からすれば隣々県だから、滋賀県自体に行くことはそれほど遠くはない。
名古屋から米原行きのJR東海道線に乗り関ヶ原を越えるとそこは近江である。
思った以上に近いので近江の式内社なんてあっという間に回れるさ、とついつい油断をしてしまった。
そこに立ちはだかるのが滋賀県でも名古屋から行きにくい高嶋郡の神社。

小野神社の論社である市杵島姫神社は、最寄りの安曇川駅から21km。
松江に「プチ移住」する五日前の五月二日、大学時代からの友人と自転車に乗り鯖寿しを食べに行った。
鯖寿しを商うお店自体は大津市だったが、お店までは高島市朽木を経由する。
ついでなので小野神社と大野神社の論社である市杵島姫神社に立ち寄った。
僕のFATBIKEと友人のロードバイクを重ねて写真を撮ったまではよかった。
しかし当日のメーンはあくまでも鯖寿し。
古社巡礼の事前準備を怠ったため市杵島神社がまつられる岩上の境内を撮りはしたものの、小野神社がまつられるとされる末社は写さず終いだった。

二度目の朽木は大川神社を訪れた帰り道だった。
二ヶ月前に訪れた市杵島神社の境内。
露出した岩の上には市杵島姫神社を中心に大川神社、大野神社がまつられている。
境内はそこだけではなく、鳥居の外側にもあり、小さな流れの対岸、鬱蒼とした木に覆われた小さな祠がまつられていた。
近寄って手を合わせる。
末社という体裁のようだが見たところ、現在までも祭祀が行われているのかよく分からない。
式内社調査報告」に掲載されている小野神社の写真はこの小祠を写したもののようだ。

正直なところ、ここまでやってきた時点で自分の体の方が心配だった。
当日、FATBIKEで100km近くを走ったはずだ。
先に大川神社を訪ねたあとでの市杵島神社。
到着したころには尻は下着と擦れて痛いし、身体中に筋肉痛のような痛みが出て、歩くとフラフラする。
神社を訪ねるという目的ひとつでここまで走った自分を褒めてあげたい。

写真は滋賀県高島市

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