日本の森、モリのニッポン紀行

2020年12月6日からnote版「日本の森、モリのニッポン紀行」(https://note.com/samsil_life)に引っ越しました。

【出雲國】出雲郡・杵築大社、その一。

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松江市内の逗留先のマンションから出雲大社に早く楽に行くにはどんな手段を使えばいいだろうか? 

もちろんFATBIKEというお荷物を持っての話である。
考えられる手段としては宍道湖の南岸を走るJRと北岸の一畑電車
自走もあるがここでは交通手段を使って、ということにする。

まずはJR。
松江駅から始発の山陰本線出雲市駅までは午前六時四十一分発、七時二十分着、運賃は590円。

一方の一畑電車
松江しんじ湖温泉駅からの始発は川跡駅乗り換えで着駅は出雲大社前。
六時十九分発、七時二十二分着、運賃は820円。

出雲市駅と出雲大社駅の違いがあるので一概に比較はできないが重要なのは「楽に行く」ことである。
マンションから駅まで徒歩五分の距離や運賃、時間をみればJRがいいようにも見える。
しかしFATBIKEを輪行するという手間が生じる。

松江での暮らしを初めて以来、出雲国の神社を回る順番は「延喜式」記載順とは関係なく、逗留先から走って行ける順だった。
そうなると自然、松江から近い場所が優先される。
初めは①往路自走+復路自走だったものが、次第に②往路自走+復路輪行になり、そのうち③往路輪行+復路輪行となっていった。

輪行の最大のメリットは電車などの手段を使えばペダルを漕がずして遠くに行けること。
半面、慣れないと自転車の分解・組み立ては面倒くさいし、輪行バッグを担いで歩くのは自転車自体を担ぐよりも重たく感じられる。
ただでさえ普通の自転車よりも大型のFATBIKEはなおさらだ。

延喜式」上、後半に記載されている出雲郡へは松江から遠いので自ずと③になることが多かった(たまに復路自走という選択肢もあったが、それは体力があるときに限られた)。
だからメンタリティーとしてはできるだけ面倒な輪行を避けたいという思惑が働く。

で、改めて最初の話に戻ると、時間や運賃からすればJRに分があるけど、一畑電車では自転車をそのまま載せられるサイクルトレインを実施していることが大きかった。
別途料金が必要だが回数券を販売しており、お値打ちに利用が可能である。
松江から一時間かかってしまうとしても一回数十分の時間がかかる輪行がないだけ「楽」なのだ。

ということで、松江しんじ湖駅まで自走し、始発の一畑電車にFATBIKEごと乗り込むことにした。

写真は島根県出雲市

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