日本の森、モリのニッポン紀行

2020年12月6日からnote版「日本の森、モリのニッポン紀行」(https://note.com/samsil_life)に引っ越しました。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

【讃岐國】寒川郡・多和神社。

多和神社の二ヶ所ある論社のうち、長尾の多和神社は讃岐平野から讃岐山脈を越え阿波に向かう道沿いに鎮座する。神社に向う途中、「へんろ道」といって四国霊場巡りのお遍路さんが行き来する道があった。大通りから一本なかに入った、車だとすれ違いができな…

【讃岐國】寒川郡・神前神社。

讃岐路を走っていて気づくこと、それはうどん屋の多さである。事前に耳にしていて知識としてうどん屋が多いことは知っていた。でも実際にFATBIKEで走っていると本当に多い。町なかだけでなく町を抜け明らかに田舎的な場所にも。香川のうどん事情に疎い僕には…

【讃岐國】寒川郡・神前神社。

香川で古社巡礼を始めた当日、神前神社の論社である三社を巡った。そのうちの一社である春日神社。田んぼと民家を横目に走り途中、橋を渡ってしばらく行くと突き当たりに「春日温泉」という温泉施設があるが、神社はそのすぐ隣に鎮座する。FATBIKEをとめて境…

【讃岐國】寒川郡・神前神社。

JR高徳線神前駅周辺に神前神社の論社といわれる神社が三社存在する。神前神社と春日神社、男山神社の三社。なかでもゆいいつ式内社と同名なのが神前神社である。 神社の場所は神前駅北側の学校近く。平野に鎮座する神社で南側にある鳥居をくぐり正面の拝殿ま…

【讃岐國】寒川郡・布勢神社。

式内社であるか否か。神社の格に関わるせいか、讃岐国の神社を回っているとそのことの重要さを強く感じる。神社によっては拝殿の軒下に讃岐国二十四社の神社名を列挙した扁額が吊るされているのを見かけた。たとえ論社があったとしても筆頭に自社のみを記し…

【讃岐國】寒川郡・布勢神社。

二十年前の大学時代、サイクリング部時代の春合宿。スタート地点の高松を出発したあと徳島方面に向かったはずなのだが、いまではどこに行ったのか記憶にない。ゆいいつ覚えているのはその後、四国山地に向かったことくらいだ。当時のサイクリング部には女子…

【讃岐國】寒川郡・志太張神社。

神社を回り始めブログにその記事を書き始めた当初、書く順序というのは延喜式に則ったものではなく、行った順、つまり訪ねた順番に書いていた。尾張国、伊勢国、つい最近終わった近江国も順番など関係なく、てんでんばらばら、なのだ。 手元の延喜式を参考に…

【出雲國】楯縫郡・許豆神社。

許豆神社が鎮座する小津の辺りは海に近いせいもあって風が強いとみられる。僕が訪ねた日は快晴で海は凪いでおり風も強いとは感じられなかった。風の強さを云々したのは、許豆神社を探していたら北側の山の上に風力発電機が並んでいたからである。実際に風の…

【出雲國】楯縫郡・許豆神社。

許豆神社は延喜式上、不思議というか珍しい神社のひとつである。延喜式を眺めていると時々同じ名前の神社を見つけることがある。これまで「大井神社」や「大水分神社」、「丹生神社」なんかは何度も訪ねたことがあった。同名の神社とはいっても尾張や伊勢と…

【出雲國】楯縫郡・能呂志神社。

能呂志神社の境内に入り手水で手と口を清めようとした。くぼみがあいた自然石に水を落とし込めるよう水道の蛇口が伸びている。蛇口に手を伸ばそうとしたところ、カメラのストラップの付け根のヒモが切れてしまった。僕が携行しているのは一眼レフではなく、…

【出雲國】楯縫郡・御津神社。

以前にも書いたような気がするが、松江に到着した日の夕方、あらかじめ調べておいた酒蔵で一升瓶を一本買い、次に米屋さんで島根県産のお米五キロを買った。用事は済んだけどそのまま家に帰るのもなんだからと大橋川沿いにある小さな公園のベンチに腰を下ろ…