【尾張國】海部郡・諸鍬神社。
FATBIKEでの古社巡りに欠かせないのはカメラである。
僕がこの旅に持っていくのはリコーから出ている、GRというコンパクトデジカメ。
かなりの年季ものだ。
好んで使っているのは、その大きな特長でもある引き算の発想が気に入っているからである。
ズームはない、手ぶれ防止機能もない、それでいて安くもない、ないない尽くしのカメラだけど、逆に考えればシンプルで使いやすく、描写だけでなくボディーに使われている素材までも一眼レフ並みだ。
カバンの中にポンと入れておけば重さも気にならない。
津島神社に立ち寄ってから東に向けて走り愛西市諸桑町へ。
地図には神社の印が出ておらず、また集落は入り組んでいるのであまりウロウロしたくはない。
ここは勘を働かせてみよう。
古い集落の特長として神社はお寺に隣接しているケースが多いはず。
早速、FATBIKEを止めてあたりを見渡すとお寺らしき建物があり、近づくと並びに神社もあった。
まずは参拝。
境内はそれほど広くはないが、ここに式内社があるということは集落自体が相当に古いということなのだろう。
祭神などが書かれた由緒は見当たらない。
「式内社調査報告」によれば天諸羽命ということになっているが、はっきりとはしないようだ。
最後に鳥居の前にFATBIKEを立てかけてる。
そこに行ったという証拠写真を撮るのが僕の古社巡礼の流儀である。
写真は愛知県愛西市。