【尾張國】海部郡・國玉神社。
神社を訪ねるのは参拝だけでなく、境内を歩いて社叢の木々を眺めたり、木陰で疲れた体を癒したり、といった楽しみがある。
小さな神社でも社叢を構えるところが多いので、鬱蒼と繁った木々が厳しい太陽光を和らげ涼を授けてくれる。
太陽は天照大神だけど、夏に限ってはその光を遮る木々の方がありがたく感じられる。
延喜式に出ている海部郡の神社で唯一、名古屋市内に鎮座する国玉神社。
庄内川を西に渡って堤防を降りると佐屋街道沿いに社叢が見えてくる。
「延喜式内 国玉神社」と刻まれた石柱にFATBIKEを立てかけ鳥居をくぐると、八劔社との合殿のため鈴が二つ吊り下げられているのが目につく。
まずは参拝。
そして本殿を囲む社叢を歩くと、西側には保存樹に指定されているタブノキの古樹が立っていた。
見上げると、上に上にと伸びた枝には濃緑の葉がびっしり。
そうこうしながら写真を撮ったりメモをしていると、露出した足元に蚊が数匹止まっていた。
パチンと叩きしとめるも、すぐにやってくる。
神社は癒しをくれる半面、蚊の餌食にされてしまうので、この時期は特にうかうかしていられない。